ハーバードでは80%以上?長男・長女が優秀な「5つのワケ」
早く生まれた兄弟の方が優秀?
経済学者が行った分析で、兄弟の中で早く生まれた子供程成績が優秀であるという研究結果が発表されている。その主な要因は両親にもあるようだが、一体どういう理論なのだろう?
ハーバード大学のMichael J. Sandel(マイケル・サンデル)教授の講義の中で、「長男(長女)は手を上げてください」という教授の指示に7-8割の学生が手を上げたと言う話は有名だ。
実際にはどんな理由があげられているのか、以下にまとめて紹介したい。
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1
邪魔者がいない
最初に生まれた子供は、他に兄弟がいない状態で育つ為、幼少時に比較的注意力を邪魔されにくい生活をおくることができる。その為に、より時間を自由に使うことが可能で、集中力を維持する力に長けているのだそうだ。
2
物を教える機会が多い
早く生まれた兄弟は、後で生まれた妹や弟に何かを教える機会が多くなる。人に物を教えるという作業は教えている人間の認識をブラッシュアップさせていく為にとても効果的な訓練でもある。その為に優秀になりやすいという理論だ。
3
問題がふりかかる
確率が低い
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離婚などの家族の問題は、第1子が生まれた後に起きやすい。その為、後で生まれてくる子供達に充分な教育が行き渡らない確率が高くなる。経済的な理由も勿論だ。
4
最も情熱的に育てられた
どんな両親だって、最初の子育てには慎重にならざるを得ない。全力で子供に向き合い、面倒を見て、手塩にかけて育てる。勿論ルールや罰則を厳しく設けられていた割合も多くなる。しかしその労力をその後に生まれてくる子供達に同じようにかけられる親は少ない。段々と力を抜く場面を増やして行く。でなければハードな子育てにクタクタになってしまうだろう。
5
単純に、人口比率が高い・・・
第1子の子育てが困難だった親が、次の子供を産むことを躊躇する可能性は高い。つまり、第2子を生んでいると言うことは1人目が優秀だったという証拠でもあるのだ。そして全体で最も数が多いのが第1子であることは根本的な話だ。1人っ子も長男だし、兄弟がいる第1子も長男。つまり最も人工的割合が多くなるのは第1子なのである。
ちなみにスポーツに関しては後に生まれた兄弟の方が得意な割合が高い傾向にもあるようだ。
人口比率なども考えると必ずしも、第1子が他の兄弟に比べ優秀かどうかは判断できないが、少なくとも統計的に言えば、優秀な第1子の数が多いというのは確実と言えそうだ。
Reference:The Atlantic
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