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「僕は、僕のままでいい」。生まれつき両手足のないニック・ブイチチさんが語る、人生に大切な「8つの法則」

生まれつき両手足のないニック・ブイチチさん。ハンディキャップを持つ彼のスピーチは、とにかくポジティブで明るい。

2012年にはアメリカ在住だった日本人女性と結婚し、世界各国を飛びまわる生活をしている。

様々な苦労を乗り越えた強さがあるからこそ、彼のメッセージは世界中で多くの人々の心に届いているのだ。YouTubeに投稿されている彼のスピーチは、5000万回以上も再生されている。そんな彼の心に響くスピーチを、日本語字幕もある、動画で見て欲しい。

Nick Vujicic

このスピーチでは彼が人生を生きている中で学んだ8つのことを語っているのだが、その内容をざっくりまとめると、

1 自分が持っているものに感謝することが大切。

2 やってみるまで、なにができるか誰にもわからない。だから挑戦しよう。

3 失敗しても、何度でもチャレンジしてみる。人生は山と谷をいったりきたりするものだ。

4 失敗は先生である。失敗は自分の経験となり、学びにつながる。

5 目の前の障壁は、自分を成長させてくれるチャンスだ。

6 夢は大きく、小さくまとまらないこと。

7 なにごとも、決してあきらめないこと。

8 自分の可能性を、自分で信じること。あなただけのFaith (信念)をもつこと。

ここからは、彼のスピーチを紹介する。


(一部、文章を省略しているので、彼のスピーチを全文聞きたい方は、ぜひ日本語字幕付きの映像を見てください)。


こんにちは!どうもありがとう!

これから、僕の考え方を180度変えてくれた、8つのことをお話ししたいと思います。

僕はスーパーヒーローなんかじゃないし、自分がすごい人だとも思ってません。僕もみんなと同じで、気分が上がったり下がったりします。

僕はいつも人を、笑わせようとしています!でもみんな笑ったらいいのか、笑わない方がいいのかわかんなかったりするみたいだけど、今日はおおいに笑ってくださいね。

さて、僕の人生に影響を与えてくれた8つのことのうち、1つ目のポイントは、持っているものに感謝するということです。

1.
持っているものに
感謝すること

自分がどこにいるのかも分からないまま、ゴールにたどり着くことができるでしょうか?自分が、何を持っているか知らないままに、何ができるかなんて分からないでしょう?

僕の両親はいつも「持っていないものに対して、怒るのはやめなさい。そうじゃなくて、持っているものに感謝しなさい」って言ってくれました。

自分がいま持っているものに対して、感謝すること。それが最初に伝えたい大切なことです。

2.
やってみるまで、
何ができるか分からない

2つ目のポイントは「やってみるまでは、何ができるかわからない」ということ。

トーマス・エジソンは電球を発明したけれど、なにが起きたか知っていますか?彼は10,000回試したんです。それがどういうことかわかります?

1回の成功と9,999回の失敗ということです。彼がなにを言ったか?「私は9,999回も失敗なんかしなかったんです。ただ、9,999通りの電球を作れない方法を、見つけただけなんです。」

3.
失敗しても、
何度でも挑戦すること

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Photo by Sebastian Derungs

そして3つ目のポイントは、実際にやって「失敗したなら、もう一度やってみる。」ということです。

僕がサッカーをしていた時のこと。友達がものすごい遠くの方から僕に向かってボールを蹴ろうとしてました。で、彼が「準備はいいー?」って言うから、僕は「いいよー!」って。言ってみたものの、緊張しちゃって膝がガクガクしました(笑)。

彼が準備を整えて僕の方にボールを蹴ったんだけど、僕はもう「あぁぁぁあぁあ」って感じで、空中にジャンプして、スローモーションになって空中で空手キックみたいにキック・・・。「アチョー!!」ってね。

ボールが飛んできたのを蹴ったら、僕の足が後ろに曲がっちゃってすごく嫌な音がしたんだ。そのあと、3週間もベッドで過ごすハメになっちゃって・・・。

13歳の子供にとっての3週間は、3年みたいに感じるもの。初めてハンディキャップを感じた瞬間でした。そこで僕は自分の持っているものについて、感謝しないといけないなって気づきました。僕が1つの足を持って生まれていることに、感謝しました。

運や偶然を信じる人たちはいますが、僕はそんなの全然信じません。人生では、本当に予想しなかったことが起こります。

2年半ほど前に、僕は燃え尽きていました。2007年から2010年までの間に僕は1,000回程の講演をし、飛行機には600回乗りました。僕の所属する、非営利団体に寄付するお金がつくれるように、あるビジネスも計画していました。

でも、利益がでませんでした。結局、ビジネスは失敗してしまいました。破産して、お金がなくなって、残ったのは210,000ドル(2,500万円ほど)の借金だけ。

僕の下した決断が悪かったのか?どこで間違ったんだろう?ここから何を学とれるんだろう?でも、必ず乗り越えられるんです。僕の今日の強みは、昨日の痛みを乗り越えたからこそなんです。

人生は谷底から山まで登ることではなく、谷底や山をいったりきたりすることの繰り返しなのです。良い日も悪い日もあって、自分や人生についてもっと知ったり、自分の周りにいる人たちをできる限り愛そうとすること。目的をみつけようとしたり、生きることの意味を見つけようとするのが人生なんです。

だから失敗しても挑戦することが大切なんです。

さて、今まで話してきた3つの大切なことをまとめます。

1つ目は、あなた自身の価値を知り、持っているものに感謝すること。これは僕にとっては、非常に難しいことでした。

「みんなには手足があって、走ることができるのに、僕にはできない。」それで僕の両親が言ったことは「それでいいんだよ。」でも僕は「そんなのよくないよ!」って思ってました。学校ではそれが理由で、いじめてくる人もいました。

僕にとっては、10歳の時、希望は何もないと思っていました。だから、バスタブに溺れて自殺をしようとしました。学校で一日中バカにされて、もう希望なんてどこにもないだろうと思って、バスタブに転がり込んだ時、一つの考えが僕を止めました。それは、僕のパパとママが僕のお墓の前で泣きながら、もっとなにか僕のためにできたんじゃないかと考えている姿でした。僕は両親をそんな痛みの中に残していきたくなかった。だから生きることにしました。

僕はありのままで美しいってことと、両親が僕を愛してくれてるているという二つの大切なことを教えてくれなかったら、今日ここにいません。

家族に感謝しましょう。あなたを愛する人たちに感謝しましょう。あなたの持っているものに感謝しましょう。お金でそれを買うことはできませんから。

4.
失敗することは
敗者になることじゃない

Nick Vujicic

4つ目のポイント、それは失敗こそが、最高の学びになるということです。僕が100回立とうとしても立つことは難しかったとします。でも失敗したら、僕は敗者なのでしょうか?

僕は言葉で誰かを、傷つけたくありません。僕は言葉で誰かを励ましたい。励ますことで、最大限になってほしいと思っています。もし僕が100回失敗しても、敗者なんかじゃないとあなたが思うんだったら、あなたが敗者のはずなんてないんです。

あなたは敗者ではありません。あなたの容姿なんてどうでもいい。あなたに何ができて、何ができないかも関係ない。あなたにどれだけ友達がいるのか、いないのかもどうだっていい。あなたがここにいることには、ちゃんと理由があるんです。

これから先に、どんなことがあるかなんてまだわからない。もっと良い日がくるってことを約束できるわけじゃないけど、でも希望があるんだってことを伝えたいんです。たとえどんな状況でも、乗り越えられるんだと。

5.
障壁は
自分を知るきっかけになる

5つ目のポイントは、障壁はチャンスになるということです。僕が人生の中で、障壁にぶつかると、「こんなのできないよぉおおーーー!」っとなってしまう人たちをたくさん見てきました。でも6ヶ月後は、不思議とその壁を乗り越えているんです。

あなたの過去6ヶ月、12ヶ月を思い出してみてください。障壁にぶつかって「僕にはできない」「私にはできない」って泣いたけど、あなたは今日ここにいますよね?乗り越えてきているんです。

障壁は、乗り越える度に自分が一体何者なのかを教えてくれます。どんなことを乗り越えてきたのかを思い出して、自分をもうちょっと褒めてあげてください。僕にはたくさんの障壁があったけれど、どれもチャンスに変えてきました。

6.
夢を大きく持つこと

6つ目のポイントは、夢を大きく持つこと。

7.
人生をあきらめないこと

7つ目のポイントは、なにがなんでも、絶対に、人生をあきらめないこと。

8.
可能性に制限はつけられない
信念を持って、自分を信じること

8つ目のポイントは、信念を持つことです。

人生でもっとも重要なことは、自分の価値と運命を知ることです。

あなたが自分の最大限の可能性にたどり着こうとしないかぎり、ベストを尽くすことはできません。自分の可能性を信じること(信念)が大切です。

7年前に僕は手足のない、小さな男の子に会いました。ダニエル君です。彼をステージまで連れてきました。生後19ヶ月の男の子、ダニエル君には手脚がなく、僕みたいに小さな足がひとつだけありました。

僕は彼のお母さんに、彼が6歳になって学校に行くようになったら彼がいじめられないように、事前に学校にいって話すことを薦めました。彼はいま、その学区で一番クールな子です。

彼に「もし手脚があるのと、ないと選べたとしたらどっちを選ぶ」?と聞きました。その答えは、「ありのままの僕を選ぶ」。でした。

天国にいったらきっと僕にも手脚が与えられるでしょう。ダニエル君の新しい手脚で、僕の方に駆け寄ってきたら僕は僕の新しい手脚で彼をハグします。

90年くらいの人生なんて短い。この90年は、僕には腕も脚もないけど少なくとも関節症にならない。でも、あなたたちは関節症になるでしょうね(笑)。

最後に、今日お話しした人生に大切な8つのことをまとめます。

1.感謝すること。

2.やってみるまでは、何ができるかわからない。

3.失敗したなら、もう一回チャレンジしてみること。

4.失敗はあなたを教育してくれるということ。

5.障壁は機会に変わるということ。

6.夢は大きくもつこと。

7.決してあきらめないこと。そして、

8.信じ続ける「信念」を持つこと。

これらが僕の人生を「手脚なし」から「制限なし」に変えてくれたことでした。

僕はキリスト教徒で、神を信じていますし、天国も信じています。でも、僕はだれかに認めて欲しいとは思っていませんし、僕と同じ宗教に入って欲しいとも思っていません。

僕が一番嬉しいことは、自分に奇跡が起こったりしなくても、僕がだれかにとっての、奇跡になることができるということです。みなさんの愛に、心から感謝します。ありがとうございます。

Top Photo by Sebastian Derungs Reference : Youtube


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