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「就活がゴールじゃない」。母とジョブズが教えてくれた、本当に好きな仕事の見つけ方ーWantedly・仲暁子

「自分の好きなことを仕事にする」。さまざまな人が、仕事を見つけるときのアドバイスで語ること。誰もが好きなことを仕事にしたいと思っているが、実際非常に難しいところ。

そのひとつの答えとして、ウォンテッドリー株式会社の創業者、仲暁子さんが、好きな仕事の見つけ方をTED Talksで語っている。‏彼女の話をまとめると、

1.本当に自分のやりたいことを
探しつづけることが大切

周りの人の意見に流されて、本当に自分がやりたかったことをやれない就活をしていませんか?あなたが本当に好きなことを探すことが大切。

2全力投球すれば、
結果はあとからついてくる

ただ、自分の好きなことをいきなり見つけるのは大変。だから、目の前にあることにとにかく必死になってみる。

情熱をそそいで全力でやっていれば、結果はおのずとついてくるはず。その中で本当にやりたいことは見つかってくる。ダメなら次にいけばいい。そうやってひとつずつ試していけば、必ず自分の情熱が捧げるものが見つかるはず。とにかく挑戦をしていくことが大切。

3 仕事でココロが踊る人が増えれば
日本はもっと元気になる

たくさんの日本人が自分の本当にやりたいことを仕事できれば、日本はもっと輝いていく。

それでは、

ここから彼女のスピーチを見ていこう。

「偉大な仕事をしたければ、自分が本当に情熱を注ぎ込める仕事を探すことだ。まだ見つかっていなかったら、探し続けなさい。ゼッタイに、諦めてはいけない。」—スティーブ・ジョブズ

Steve Jobs Speaks At WWDC07

好きなことを仕事にする。情熱を注ぎ込こめる仕事をするということは、とてもシンプルで当たり前のように思うが、実際はすごく難しい。

それは、なぜなのでしょうか?

情熱を注げる仕事が見つかったけど、それでは生計がたたなかったり、働きがいのありそうな会社を見つけても、その会社が無名だから家族や恋人に心配されてしまったりしますよね・・・。

これは本当に自分のやりたいこと?
就職でぶつかった壁

Super Opening Live 2011

私は学生生活の中で、たくさんの0から1を生み出してきました。たとえば大学1年生のときにはミスコンを企画したし、2年生ではフリーペーパーを創刊しました。

しかし就職活動が始まって、就活の波に流され、また友達からよく見られたいという気持ちが芽生え、大企業であるゴールドマンサックス証券に就職しました。

会社ではたくさんの優秀な先輩に恵まれ、またたくさんのことを学びました。一方で金融企業というのは、0から1を生み出すのではなくて、1から10、1から100を生み出すビジネスであることを実感し、これは本当に自分が人生をかけてやりたいことなのだろうかと疑問を抱きはじめた。

だからと言って簡単に仕事をやめる勇気はありませんでした。そんな時、私の背中を押してくれたのは母の姿でした。

目の前のことに全力投球すれば、
全てはあとからついてくる

母はもうすぐ60歳になりますが、心理学を研究し、その成果を使って世の中の司法や行政のあり方を変えるという仕事をしています。

女性の社会進出がすごく遅れていた時代に、大多数が男性であるアカデミックな世界でどうして母がキャリアを築くことができたのでしょうか?その答えはシンプルです。

彼女はたったひとつ、簡単なことだけをしていました。「好きなことだけを続ける」ということです。

これはまさにスティーブ・ジョブズが言っていた「自分が愛せること、情熱を捧ぐことのできること」をすることです。母は20代、30代の頃はお金がなかったと言います。お金がないことで、講師の仕事を掛け持ちし、過労が原因で駅で倒れてしまうなんて珍事件もあったほどでした。

けれども、お金ではなく、やりがい、自分の情熱を注げる仕事を探しそれだけに打ち込んできました。その結果、地位や名誉、社会的・経済的安定性がついてきたのです。そしていまでは大好きな研究を続け、それを学生に教える、とてもやりがいのある仕事をしています。

「自分の好きなこと」だけをやっていれば全てはあとからついてくる。そういった母の姿を見て、会社をやめる決意ができました。

今から4年前、24歳でコネもお金もないちっぽけな若造が、その小さな手でどんな未来を切り開いていけるのかと思っていました。一方で、大きな希望もありました。可能性は無限大。全部自分で想像していくことができます。

自分の小さい手のひらからでも、大きな未来を切り拓いていくことができるんじゃないかと思いました。

全力投球して、
ダメなら次にいく

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私は会社をやめたけれど、すぐに情熱を捧げられる仕事を見つけられたわけではありませんでした。「なにがやりたいのかわからない」という質問は、多くの学生や、社会人2,3年目の人からよく受けます。好きなことをやればいい、けれどなにが好きなのかがそもそもわからない。そんな方がすごくたくさんいると思います。

私が28年間生きてきてわかったことは、「情熱を注ぎ込めるものを最初から持っている人はいない」ということです。

岡本太郎さんの言葉で気づきを得たのですが、世の中の偉業を成し遂げている人たちというのは、最初から情熱があったり、それが好きだったわけではありません。

目の前にあったオプションをひとつひとつ愚直に、そして地道にやっていった人たちでした。そして彼らは、だめだったらその次、そしてまたその次のことに全力で向かうということを地道にやっていった結果、これが自分の情熱を注げるものだと気づけたのです。

「まず目の前のことを全力でやって、ダメなら次」。私も目の前にあることに全力で挑戦することにしました。

 本気でやっていたことが
次につながった

まず、私は北海道に飛びました。

母が北海道に単身赴任をしていたので、そこに転がり込み、朝から晩まで漫画を描きました。子供の頃から漫画家になりたいという夢があり、大学3年生の頃には長編漫画を描いてモーニング編集部に持ち込んだりしていたほどでした。

もしかしたらこれが自分の情熱を傾けられる仕事なのかもしれない。そう思って朝から晩まで毎日毎日半年以上、全部で30作以上書き続けました。結果は、全然だめでした・・・。

日本の漫画業界は厳しく、私のような24歳の若造が、金融機関をへたからといって漫画家になれるような世界ではありませんでした。

そこで挫折をし、諦めてしまうというよりは、次のオプション、次のアイデアに目を移していきました。それが漫画投稿サイトです。

大学でコンピューターサイエンスを教えている父の影響もあり、子供のころからプログラミングをしていました。小学生、中学生の頃にサイトをつくり運営した経験があったので、漫画を投稿するウェブサービスのアイデアは面白いと思い、イスラエルにいるエンジニアチームと一緒にマガジンというサービスを作りました。

これを売り込む為に参加した、インターネット系のカンファレンスで、たまたまFacebook Japanの代表だった児玉さんにお会いし、そこで彼に導かれ、Facebook Japanの初期メンバーとして参画することになりました。

Facebookがこれから日本ですごく大きくなることを確信し、そのプラットフォームの上で何かやりたいと思うようになりました。Facebokk Japanで働く経験を経て、自分で本を読みながらRuby on Railsというプログラミング言語を使ってWantedly.comというサイトを作りました。

最初は一人で、マンションの一室から始まったこのプロジェクトは、会社になり、メンバーも増え、今では大きく成長を遂げている。5万人を超える会員のユーザーに使ってもらうほどの大きさになりました。

スティーブ・ジョブズや、母から学んだ
好きな仕事を見つける方法

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スティーブ・ジョブズが言うように、また母がやってきたように。とにかく諦めず、情熱をぶつけられるものを見つけられるまで、目の前のことだけを次から次へ試してきました。

「計画をたてずに、まず目の前のことを全力でやってみる。やってみてだめなら、次にいく」。

世の中の多くの人が10年、20年先のキャリアパスや人生の計画をたて、そこから逆算して、自分はいまなにをすべきか思い悩み、勉強したり、転職活動したりしています。でも大切なことはそうではありません。

自分で目標をたてたなら、目標以上に到達することはできません。

この世の中は、みなさんが知っているようなキャリアパスだけででできているわけではありません。

それは、私たちのような生身の人間が過去につくり上げた創造物にすぎません。その創造物の枠組みの中で、縮こまって生きる必要はないんです。

過去に人間がつくった企業や大学の名前を自分のゴールに設定するのではなくて、自分がそのシステムをつくる側に回ることができるんです。

人生の大半以上を占める仕事だからこそ、そこに対して情熱を持って働ける人が増えれば増えるほど、世の中がとても元気な場所になると私は信じています。

仕事で心が躍る人が増えれば増えるほど、日本が元気になっていくと信じています。

「シゴトで、ココロおどろう」 

ありがとうございました。

Reference:TED Talks


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