【みんな、動こう!】東日本大震災で日本を助けてくれた「バヌアツ」が今、大変なことになっています。
平均月収1万円の国・バヌアツの漁師が、東日本大震災当時、約500万円を支援してくれた事実を知っていますか?
南太平洋の島国バヌアツを、超大型サイクロン「パム」が3月13日から14日にかけて襲いました。最大風速は64メートル。
すでに30人以上が亡くなり、3,000人以上が避難所に駆けつけ、全土に被害が及んでいる模様。
バヌアツ政府の被害対策本部によれば、
「住宅だけでなく政府の庁舎や病院も倒壊。首都ポートビラは9割の建物が倒壊し、被災者は人口のおよそ半数にあたる、13万人にも及ぶ見込み」。
ポートビラがあるエファテ島以外の離島でも、甚大な被害が出ていることが、日が経つにつれて明らかになってきました。
オーストラリアの東(ケアンズから1500km)、南太平洋のシェパード諸島に位置するバヌアツは、透き通る海と手つかずの豊かな自然が残る、大小83の島々からなる国。日本人には、意外と知られていない観光地でもあります。
大統領、「支援の手を」
国連防災会議出席のため、仙台に来日中だったロンズデール大統領は、取材に対し「非常に破壊的なサイクロン。まるでモンスターのようだ。防水シート、飲料水、医薬品などすべてが不足している」と、緊急援助の要請を世界中に訴えました。
東日本大震災時
バヌアツからの熱き支援
バヌアツ政府は東日本大震災当時、当時の首相、大統領が真っ先に支援を表明してくれたほか、「日本のマグロはえ縄漁業関係者と関係地域の復興に役立てて欲しい」と、マグロはえ縄漁船船主グループなどの民間団体(33名)から、日本鰹鮪漁業協同組合へ、約500万円の義援金が寄せられました。
バヌアツの平均月収は約1万円とも言われていることからも、義援金に込められた熱い思いが伝わってきます。
日本政府の支援
私たちにできること
世界からも支援の動きが始まるなか、日本政府は14日、寝袋・防水シートなど2,000万円相当の緊急物資援助を決定しました。16日にはバヌアツ支援へ調査チームを派遣し昨日、第一陣がポートビラに到着。
今後は各国の支援団体と連携をとりながら、被災者の医療支援にあたる予定とのこと。
日本ユニセフ協会はじめYahoo!ネット募金など、すでに民間での支援募金の呼びかけも始まっています。
あのとき、世界に助けてもらった日本。さあ、今度は日本の番です。
Reference : You Tube