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「年収1000万稼いでも、幸せじゃなかった」20代の若者が行き着いた「ミニマリズム」とは?

ライアン・ニコデマス氏は、20代で1,000万円を越える年収を稼ぎ、高級車・ブランド品を収集し続けた。彼の考える幸せは年収500万円以上を稼ぐことだった。しかし、次第にそれが間違いだったことに気付いたそうだ。

親友のジョシュア氏から教わった「ミニマリズム(最小限主義)」という考え方。シンプルな生き方から見えてきた「幸せの正体」とは?

1.年収1000万以上稼いでも、幸せじゃなかった。
2.持ち物の80%が要らない物だった。
3.手放すことで幸せになった。

Paper money

年収が増えても、
幸せじゃなかった

「私はライアン、こっちはジョシュア。2人で「theminimalists.com」というウェブサイトを運営しています。まずは、私がどのようにして豊かになったかを話します。私は豊かさを、年収500万円以上稼ぐことだと思っていました。

20代のうちに大企業で頑張って、すぐに年収500万円を突破しました。それでも自分が豊かであるとは思えませんでした。年収700万円稼げれば、900万円稼げれば、1000万円稼げれば、もしかしたらたくさんのものに囲まれれば豊かさを感じるのかもしれない、と思いました。

消費が増えれば増える程、
幸せは遠ざかった

何が「豊か」なのかもわからず、「アメリカンドリーム」「幸福」を求めてとにかく稼ぎ、多くのお金を使ってきました。しかし、稼いで消費すればするほどに、私は幸せから遠ざかっていきました。

5年前の私の人生は今とは全く違うもので、欲しいものは何でも手に入れ、皆が欲しがるものを全て持っていました。有名大企業で皆が羨む役職に就き、何百もの従業員を管理し、1,000万円以上稼ぎ、毎年高級車を乗り替え、大きな3つのベッドルームがあるコンドミニアムに住んでいました。家には独身の男には必要ない2つのリビングがありました。

借金、うつ、飲酒、ドラッグ

皆が私を成功者だと認識し、私は物質的に全てを持っていました。それと同時に巨額の借金も抱えていました。アメリカンドリームを追いかけた結果、私の人生は得るお金以上に大きなストレス、不安、不満に溢れていました。

人生に絶望していました。外から見た私は成功を手に入れた人間だったかもしれませんが、自分が成功したとは思えませんでした。

何が人生において大切なことなのか、わからなくなり、人生にぽっかりと穴が開いてしまい、心の隙間を埋める為に更にたくさんのものを手に入れました。消費に狂ったのです。

business men
新しい車、電子機器、高級ブランド服で溢れたクローゼット。高級家具で内装を仕上げ、高級店で食事をし、ラグジュアリーな旅行へ出かける、すべてクレジットカードで支払いました。自分が稼ぐ以上のお金をあっと言う間に消費しました。幸せになる為に。

いつかは幸せになれるだろうと思っていました。しかし消費すればするほど、こころに空いた穴は広がっていきました。人生で何が大切かをわかっていなかったので、ますます消費し、ものを手に入れ続けました。そしてどんどん借金は大きくなり、幸せになんて一向にならないにも関わらず、物を買い続けました。

Depression

この悪循環が数年続きました。20代後半の私の人生は、他人から見れば素晴らしい成功した人生でした。しかし実際は成功などしていませんでした。離婚し、不健康で、もうどうしたら良いのかわからなくなっていました。酒を浴びるように飲み、ドラッグを常習し、空虚なこころをなだめてくれるものなら何でも試しました。それと同時に週60〜80時間働きました。

大切なことについて考えた

そこで人生で大切なものについて考えます。自分の健康も恋愛も情熱についても、ほとんど考えたことがないと気がつきます。自分が本当は何をしたいのかわからなくなっていました。

他の人の役に立ってもいなければ、成長もしていません。私の人生には目的や生きる意味、情熱がありませんでした。もし「何がやりたいのか?何に情熱を持っているのか?と聞かれても、自分の情熱なんてわからないよ、と困惑していたでしょう。

お金は常にカツカツで、好きでも無い仕事をする為に生きていました。むしろ「生きて」すらいなかったと思います。鬱でした。

幸せそうな親友、
「最小限の生活」との出会い

麝香草

30代を間近に控え、20年以上付き合いのある親友のジョシュアがなんだかとても幸せそうに見えました。でもそれがなぜかはわかりませんでした。私達は20代を同じ大企業で肩を並べて過ごし、一緒に仕事をしてきました。お互い出世しましたが、彼は鬱々としていない。何かが違いました。

その当時、彼は一ヶ月間で母親を亡くし、自身の離婚も経験しました。幸せなはずがないんです。そこで親友として、彼をランチに誘い「一体、お前はなんでそんなに幸せそうなんだよ?」と聞きました。

彼は20分かけて「ミニマリズム(最小限主義)」について語りました。それまでの数か月、彼は物事をシンプルにすることにフォーカスし続けたのだと。本当に必要なものを迎え入れる為に邪魔なものを整理したと言いました。

豊かな人々から学んだこと

The lovers unravelled - minimal streaking the blue sky

それから彼は、ミニマリズムを実践する人々と私を引き合わせてくれました。

24歳の起業家で、所持品すべてを持って4か月ごとに行ったことのない国を訪れるヒト。
39歳で、夫であり二児の父であり、フルタイムで働き、車と家を所持する方。彼女はソルトレイクシティ在住の十代の娘を持つ母親。
38歳で、8歳の息子を持つサンフランシスコ在住の男性。

彼らの人生は、まったく違う種類のように見えますが、少なくとも2つの共通点があります。

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①第1に、彼らは目的を持ち意味のある人生を送り、情熱を持って生きています。私が過去に大企業で一緒に働いてきたどんな「リッチな人々」よりも、彼らのほうが豊かな人生を送っているように感じます。

②第2に、彼らは皆ミニマリズムを実践していました。私は元々問題解決を生業としてきましたので、ジョシュアに興奮しながら「よし!ミニマリストになってやろうじゃないか!」と言いました。でも、幸せになる為に何か月もかけるのは嫌で、すぐに結果が欲しかった。

80%の持ち物は無駄だった

私達は「荷造りパーティ」を開催することにしました。私達2人は、所有するすべてのものを引越しするかのようにすべて箱詰めし、3週間の間、必要なものだけを箱から出して使うことにしました。服、キッチン用品、タオル、テレビ、電子機器、絵画フレーム、消耗品、そして家具までも、全てを箱詰めするのをジョシュが手伝ってくれました。作業は9時間ほどで完了しました。

2つ目のリビングルームで、ジョシュと2人で疲れ切り、高く積み上げられた箱を眺めました。部屋の中は一気にがらんとしました。それまでの10年で一生懸命働いて手に入れてきたものがすべて箱詰めされました。

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すべての箱には何が入っているかを書いておいたので、必要なものは取り出せます。この翌日から21日間、必要なものだけを箱から取り出しながら生活しました。歯ブラシ、ベッドとシーツ、実際に使っている家具、キッチン用品等、生活に必要なものだけです。

3週間後、箱詰めしたものの80%は開けられることなくそこにただ置かれていただけでした。私が幸せを感じる為に消費しつづけ、入手し続けたそれらのものたちは、幸せをもたらしてはくれず、ただそこにあっただけでした。

使わなかったものは、すべて寄付や売却し、処分しました。

豊かになる為に「手放す」

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ものを整理することで、私は初めて豊かさを感じ始めました。一か月後、考え方ががらりと変わりました。そして、私の、私達のこのストーリーを興味深いと思う人がいるんじゃないか? と思いました。そして3年前、私達は「theminimalists」というブログを始めました。

最初の月に52人の方が私達のブログを訪問してくれました。そしてもうひとつ素晴らしいことが起こります。52人の読者が500人に、500人が5000人に、そして今では年間200万人以上の方が私達のブログを読んでくれています。

人に何か良いことや、面白いことを提供出来れば、その人達はそれを友人や家族に勧めます。タメになることがしたい、それが人間の本能です。そしてそれが私達が今日ここにいる理由でもあります。

本当の豊かさって?

Sara

数年前、私とライアンはオハイオからモンタナに引っ越しました。ここにはいわゆる「リッチ」ではなくとも別の意味でリッチ、豊かな人々が集まるコミュニティがあります。自分の為だけではなく、それ以上のものを世界に提供したいと心から願う人々に大勢出会いました。

一日で最も時間を使っているのはどんなことでしょうか?メール?Facebook?テレビ?オンラインショッピング?本当は必要がない、皆さんを幸せにしてくれないものを手に入れる為に、一生懸命働いていませんか?

消費文化、ものを購入することについて、仕事の仕方において、何が正しい、何が間違っているという話をしている訳ではありません。私達にものは必要ですし、請求書の支払いもあります。しかし、消費することやキャリアを成功させることばかりに集中すると、人は人生で大切なことを忘れてしまいがちです。生きる目的がわからなくなってしまいます。

そんな時に、無駄に溢れている所持品を整理することで、人生のゴタゴタまでも整理出来る。そして要らないものを整理した後に残った必要なもの、例えば健康、人間関係、成長、貢献、コミュニティにフォーカスすること、そういう大切なことが出来るようになるのではないでしょうか?

Reference:YouTube


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