【新事実】1億5千万人の学力テスト。成績が優秀なのは、なんと女性だった!
実は能力が高いのは、
女子のほうだった!?
経済協力開発機構(OECD)が実施している、国際的な生徒の学習到達度調査から、新たな事実が見えてきた。
この学力調査は、世界74ヶ国、15歳の男女1億5千万人を対象に2000年から2010年にかけて実施されたもの。その結果、70%の国々で女子が男子より高いスコアを叩き出したことが判明した。興味深いのは、女性の社会的地位が低いと見られているカタールやヨルダンなど中東の国々でも、学力は女子の方が高い傾向が見られたこと。ちなみに男子が明らかに点数を上回ったのは、教育水準が他国に比べて未だ劣るコロンビア、コスタリカそして、インド北部のヒマーチャル・プラデージュ州のみだった。
女子が学力面で男子を上回り、さらにこの傾向が社会的・政治的・経済的な不平等がある発展途上国でも見られる結果となったことに、世界の研究者たちも驚きを隠せない。
社会にはびこる、ジェンダーギャップ
しかし社会に出た途端、状況は一変する。学生時代は能力が高いとされた女子が、社会に出れば管理職に就くことすら難しいのが現実だ。
学校教育での女性のパフォーマンスが社会で活かされない現実を、調査に加わったミズーリ大学のDavid C. Geary教授は、こう推察する。
「ここ十数年に渡り、社会進出を果たす女性の数は確かに向上してはいるものの、未だに管理職以上のポストが男性で占められている現実です。女性が社会進出をするには、私たちが捨てきらねばならないジェンダーギャップ(性差の壁)がまだまだ、はびこっていると言えるのではないでしょか」
では、日本の現状はどうなのだろう。内閣府が発表した『2013年度版 男女共同参画白書』によると、日本の女性管理職率はたったの11%。この数字の低さは他国と比べても明らかだ。アメリカ48%、フランス、ノルウェーなどの国々は約35%以上になっている。さらに日本では女性役員がいるのは上場企業のうち、わずか1.2%に過ぎない。
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世界の女性リーダーが語る
未来の女性像
学生時代は優秀にも関わらず、社会に出たらジャンダーギャップが多く存在している。そんな中、Facebookの最高執行責任者シェリル・サンドバーグ氏は、女性がもっと活躍できる未来を描いている。
彼女はTEDカンファレンスで、以下の3つのことを世界中の女性たちに訴えた。
01.交渉をする
女性は自己評価が低い傾向にある。もっと自分に自身を持って、自分のために交渉をすべきである。
02.パートナーとは対等に
女性か男性かは関係ない。同じ人間同士なのだから、対等な人間関係であるべきだ。それは仕事においてもプライベートであっても。
03.最後まで仕事を諦めない
家庭や子どもができれば当然、環境が変わる。女性は、そのギリギリまで自分でアクセルを踏み続けること。それが何ごとにも後悔しない方法だ。
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