「日本を捨てた、老人」無人島で20年以上、裸で暮らす男性の信念とは?
無人島で20年以上暮らし続けている老人
その理由とは?
無人島での生活。それは多くの人にとって、子どもの頃に想像したことがあるだろう。けれども、それを実行する人はほとんどいない。しかし実際に、20年以上も無人島で暮らしている日本人がいるのだ・・・。
その人の名前は、長崎真砂弓(ながさきまさみ)さん。通称「裸のおじさん」と呼ばれている人だ。そんな彼を取材しているのが以下の動画。約27分と少し長い動画だが、一見の価値はあるだろう。考えさせられる内容となっている。
全裸の長崎さんと取材班の服を着た女性が、一緒に歩いている姿はちょっとシュールでもある。
「ここが僕を呼んだ、という感じだね」
東京から約2000km。飛行機を乗り継いで、まずは沖縄本島の南に位置する石垣島へ。さらにそこから、フェリーで彼の住む外離島の玄関口にある西表島へ。そこから船をチャーターして向かう先、それが長崎さんの住む外離島だ。
この外離島という電気どころか水道すらもない無人島に何故彼は住んでいるのだろうか?
「ここが僕を呼んだ、という感じだね」と彼は言う。
長崎さんは元々、福岡で写真家をしていたらしい。父親も有名な写真家で、長男だった彼はその影響を受けた。しかし、戦争や戦後の環境汚染などを目の当たりにして、自分の考えが段々と変わってきたのだという。
「人間には合わせないけど、自然には従う」
彼はこの島で完全な自給自足の生活を営んでいるわけではないらしい。姉から1ヶ月に一度仕送りがあり、そのお金で町へと食糧を調達に出かける。
「人間には合わせないけど、自然には従う」が彼の信念。そして、彼がここに住んでいること自体がひとつの社会風刺の現れのようなものであるとも言っている。そして彼は、自分のことを「日本を捨てた人間」と呼んだ。
彼の生活は現代の私たちからすれば、とてもエキセントリックでイレギュラーなもののように映るかもしれない。けれどもそこには、私たちが忘れがちな人間の原点の姿があるのではないだろうか?
Reference:VICE
続きはこちら