音のプロフェッショナルが教える、人を惹きつける話し方「HAIL」とは?
音の専門家であるジュリアン・トレジャーが「TED」で語った内容によれば、人を惹きつける話し方には抑えておくべきコツがあると言う。
彼の指摘する 私たちが会話の中で注意すべきことは・・・
・人に嫌われる表現方法を、避けること
・自分の言葉に、誠実で正直であること
・声の届け方に、もっと意識を払うこと
そしてコミュニケーションをする上で最も大切な4つのポイントは「HAIL」にある。
H=Honesty (正直さ)真実を語り自分に正直でいる A=Authenticity (信頼)素直である、ありのままでいる I=Integrity (誠実)言葉のままに行動し信頼される L=Love (愛)自分本位ではなく皆の幸せを願う
もともと彼は1980年代、ポストパンクの「The Transmitters」でドラマーとして活躍。脱退後は企業向けのサウンドコンサルタント会社を設立するなど、音のスペシャリストである。
知らぬ間に惹きつけられる、ジュリアンのトーク術にも注目しながら動画をチェック!
人間の声──もしかしたら世界で最もパワフルな音かもしれません。だって人間の声だけでしょう、戦争を始めるのも、愛を語り合うのも。
ですが、話しているはずなのにどうしてか、誰も聞いていなかっった。そういう経験が皆あるのではないでしょうか。
それはなぜか?
まずは、その理由を述べたいと思います。
これは私が会話における「7つの大罪」と考えている“今すぐやめるべきコト”です。
①うわさ話
私たちは他の人から聞いた悪口を、ものの5分で他者に言ってしまうことがあります。
②批評
実際、誰もが批評好き。でも、誰かに耳を傾けるなんていうことは非常に難しかったりもします。自分がその批判の対象になっていれば特に。
③ネガティブ思考
何でも悪い方向に捉えてしまうことは、誰にでもあります。私の母は晩年、普段の会話の中でもこんな感じでした。
私:「今日は10月1日だね」
母:「そうよ、最悪だわ」
(笑)
ここまで後ろ向きだと、聞いているこちらまで落ち込んでしまいそうです。
④不平不満
私たちイギリス人は国営美術館だろうがスポーツだろうが、天気だろうが政治だろうが、とにかく何に対しても不満をもらす民族です。そう思いませんか? でも、不平や不満なんて結局、この世に何の光も、もたらしてくれませんよね。
⑤言い訳
いつも言い訳ばかりの人がいるでしょう。何かあるとすぐに「アンタの責任だろ」と、他人にばかりなすり付けてくるような人。もしかしたら心当たりがある人がいるかも知れませんね。
⑥誇張
やたらと話を膨らませる人がいます。それは、時に会話の質を落としかねません。例えば、何でもかんでも「Awesome(素晴らしい!)」を簡単に連呼する人がいますが、もし彼らが本当の素晴らしきものに出会ったとき、いったいどう表現するのでしょう?
結局、誇張はウソを呼び、ウソが続くと誰も寄り付かなくなってしまいます。
⑦独りよがり
事実と意見が混ざり合ってしまうこともよくあります。この2つがごっちゃになってしまうと、まるで強風の中で話を聞いているように、何だかワケの分からないものになるでしょう。
誰かに意見をゴリ圧しされても、それが事実でなくただの意見であったならば、聞けたものじゃないです。
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さて、これら7つの要素はやはり避けるべきですが、必ずしもすべてが悪いという訳ではないのです。これらを前向きに捉えることもできるのです。
ここで私はコミュニケーションの世界を変える力を持つ、4つの基盤となる考えを皆さんと共有したいと思います。
これら4つはすべて「スペル」で構成されています。「H・A・I・L」。私の言っているHAILは、空から降ってくるアレ(hailはあられの意)ではありません。「喜んで迎え入れる」といった意味での解釈ですからね。
では、HAILを細分化して見ていきましょう。
H=Honesty (正直さ) A=Authenticity (信頼) I=Integrity (誠実) L=Love (愛)
「正直」真実を語り自分に正直でいる
「信頼」素直である、ありのままでいる
「誠実」言葉のままに行動し信頼される
「愛」自分本位ではなく皆の幸せを願う
いつも自分に誠実で言葉に正直であれば、言葉にウソのない行動を心がけ、相手の幸せを意識することができれば・・・人を傷つけたり批判することなんてなくなります。
HAIL、この4つを意識して相手に言葉を届けるつもりで会話をしてみて下さい。
ジュリアン・トレジャーはスピーチの後半、もう一つの方法である、「声の届け方」を語っている。
彼によると、声音・声質・声域・韻律・ペース・声量を意識することで、相手を惹きつける会話が成立するのだとか。動画をチェックして、あなたのコミュニケーションに役立ててみては?
Reference:You Tube
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