「神に近づくため」400人以上が睾丸を切除・・・強要した教祖が訴訟される
「グルミート・ラム・ラヒーム・シング」という人物がいる。彼は新興宗教団体「Dera Sacha Sauda」のトップで、インドを中心に世界中で5,000万人の支持者を持つと言われる宗教家だ。
twitterのフォロワーは87,000人。近年では歌手としても活動しており、ファーストアルバム「Highway Love Charger」に収録されている「Love Charger」のPVは、YouTubeで公開されるや否や大ヒット。
また、今年に入って彼が監督と主演を務めた映画『MSG: The Messenger of God』が封切られ、こちらも大きな話題を集めている。
逮捕理由は「400人以上の睾丸の切除を強要」
その彼が、インド警察により逮捕された。なんと「神に近づくため」と称して、信者400人以上に睾丸を切除することを命じたというのだ。信者たちは彼の経営する病院で手術を受けさせられたという。
インド警察も以前からこの事件を調査していたが、決定的な証拠をつかめずにいた。教団からの報復を恐れ、信者たちはみな口をつぐんでいたのだという。しかし、勇気あるひとりの信者の証言によって、今回の逮捕に繋がったようだ。
彼の率いる「Dera Sacha Sauda」は慈善事業に積極的なことでも知られ、下水の整備促進キャンペーンなどを行ってきた。その一方で、彼はシク教徒の殺害容疑や、女性教徒への売春の強要、ジャーナリストの殺害など、さまざまな罪状で告訴されてきてもいる。
本件の行方がどうなるかはまだわからないが、現時点でも「Messenger of God(神の使い)」を名乗るには、疑いが多すぎる人物と言えそうだ。
Top Photo:wikipedia
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